静かな建物・・・・わずかに光が漏れている部屋がある、だがやはりココは暗い
当然だったすでに夜11時。
これは俺の使命だ。
光が漏れる部屋をのぞくと長い髪を結った女性が机にむかっている
いつまでやるつもりだろうか。
だが彼女を責めているわけではない、彼女は新入社員だから会社にいいところを見せたいんだろう。
そういう野心的なところは好きだが、体は大事にして欲しい
最近できた顔のくまが痛々しい・・・・
今年で22になるオレはやっとのことで仕事に就いた
オレはこの会社の警備員、勤めて半年
この会社は小さいが警備員というのは以外に給料が高くて・・・・・・・まぁそんなことはどうでもいい
当然警備員は一人じゃない。
ここに8年勤めてる高橋さん
昼間に仕事を入れてるため、ほとんど寝顔しか見てない。
8年のベテランさんが昼間に仕事を入れていて夜の仕事では寝ているなんて・・・
この会社が小さい理由もわからくもない
だが本当の俺の仕事は・・・ボディーガードだ
この会社に勤めて初めての仕事の日
高橋さんはある程度仕事の内容を説明するとすぐに寝込んでしまった
まぁ適当にあるいてればいいと言うことだ。
会社の構造もちゃんと覚えてないし、とりあえず探検気分で歩いていた
2階立てのこの会社(俺の意識の中では小さい会社)
一階は受付、警備員部屋、とかまぁ仕事関係の部屋はよくわからないけど2つくらい部屋がある
2階はほとんど仕事用の部屋
エレベーターのないことを愚痴りながら2階に上がると
明かりが漏れている
時計は深夜0時を回っていた
オレは内心どきどきした、警備員という仕事についたが
べつにこういう状況に期待していたわけじゃない
ただ給料がなかなかだったってだけだ
軽く深呼吸して部屋を覗いてみた
長い髪・・・そこまで長かったわけじゃないが、そのときはそれがとても印象深かった
そのあと高橋さんに話を聞くとオレの1ヶ月前に入社してきて毎日あの様子らしい
オレは正直惚れていたのかも知れない
日本美人風の顔、長い黒髪、野心家
その日からオレは毎日彼女を見届けてから帰っている、当然彼女は何も知らない
(俺の勤務時間夕方6時〜深夜1時、高橋さんは夕方6時〜朝7時)
今日は深夜1時をすぎても付き合おうと思ったが
ちょうど深夜0時をまわったところで彼女が帰り支度を始めた
オレは慌てて警備員部屋に戻った
今日は意外に早かった
仕事の手際がよくなっているのか・・・・・・オレは高橋さんの寝顔の横に置手紙を置いて帰り支度をした
オレの勤務時間はあと1時間あるが・・・こんな会社警備員は必要ない
彼女が出て行くのを見届けてオレは後をつけた仕事に入った
もう夏の蒸し暑さが東京の夜には広がっている
つづくかも
|